スパイカーと中国企業、新型高級車生産へ…サーブの技術を応用
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オランダに本拠を置くスパイカーの発表によると、サーブのかつての中国出資パートナー、ヤングマン(浙江青年蓮花汽車集団)がスパイカーに出資。合弁会社を設立し、スパイカー車の生産に乗り出す。
これに加えて、スパイカーが保有しているサーブのコンセプトカー、『フェニックス』(PHOENIX)の技術を応用した新型車を、両社で共同開発していくという。
フェニックスは2011年3月、ジュネーブモーターショー11で初公開。次世代サーブのデザインとテクノロジーをアピールするコンセプトカーで、次期『9-3』の車台をベースにした2+2のスポーツクーペの提案だった。
パワートレーンはハイブリッド。エンジンはオールアルミ製の1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ。最大出力200psを引き出し、前輪を駆動する。リアに置かれるモーターは、最大出力34psを発生。サーブの4WD、「eXWD」システムを採用し、モーターが後輪を駆動する。
トランスミッションは6速MT。アイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムの採用により、欧州複合モード燃費20km/リットル、CO2排出量119g/kmという優れた環境性能を実現していた。
今回、スパイカーとヤングマンは、もうひとつの合弁会社、スパイカー フェニックスを設立。コンセプトカーのフェニックスの技術や車台を使った新しい高級車を、欧州や中国で生産する計画だ。
《森脇稔》