【モスクワモーターショー12】BMW、夜のパーティで ザガート クーペをこっそり

自動車 ニューモデル モーターショー
BMW・ザガート クーペ
BMW・ザガート クーペ 全 25 枚 拡大写真

モスクワモーターショー12のプレスデー初日、19時近くのBMWブースでは夜のVIP向けパーティの準備のために関係者の出入りを制限していた。そんな中、メインステージには昼間の『7シリーズ』に置き換わり、メタリックレッドのクーペボディが存在感を放っていた。

このモデルは『ザガート クーペ』。BMW『Z4』をベース車両に、イタリアのカロッツェリア、ザガートがオープンボディのZ4をクローズドクーペ化、さらにザガートのアイデンティティである「ダブルバブルルーフ」やZ4に対してグラマラスに拡幅されたリアフェンダー、ヘッドライトや小型化されたグリルが追加されるなど、ザガートの美意識がふんだんに織り込まれた美しいクーペである。

ザガートは1919年、イタリア・ミラノに設立。航空機の機体開発から得た軽量設計ノウハウを生かし、1929年にアルファロメオ『6C 1750GS』、1932年にアルファロメオ『8C 2300』など、数多くの名車を世に送り出してきた。アストンマーチンやマセラティとのコラボレーションでも有名だ。

「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2012」というBMWが協力しているクラシックカーのイベントが、今年の5月にイタリアで行われた際、BMWからコンセプトカーとして公開され好評を博していた。

また、8月に米国カリフォルニア州で行われた「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」には、ソフトトップののロードスター版が登場して話題になったばかり。BMWは市販化の計画についてはまったくコメントしていないが、ここモスクワでも市場性をリサーチするために、ディーラー関係者などのVIPパーティへの登場に相成ったに違いない。

記者が写真をとっていると、にわかにクロスを持ったスタッフが現れて『ザガート
クーペ』が覆い隠された。昨晩、再びお披露目された瞬間のロシア人VIPたちの反応はどうだったのだろうか。

《三浦和也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. 公取委、ダンロップに行政処分 全天候型タイヤ「安売り阻止」疑い[新聞ウォッチ]
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る