【セレナ S-HYBRID 試乗】燃費だけでなく快適性のアップが見逃せない…島崎七生人

試乗記 国産車
日産・セレナ S-HYBRID
日産・セレナ S-HYBRID 全 6 枚 拡大写真

「S-HYBRID」になり、こく低速でモーターが駆動力をアシストしているといっても、とくに実感できるほどではなかった。

「自然に加速し自然に走る」と表現したほうがいい。むしろアイドリング中にCVTに伝わる不要な出力をクラッチがカット、そのためエコカーにありがちな不快な振動、騒音がより抑えられ、快適なドライバビリティを実現したのが印象的。

さらにアイドリングストップも、32度の気温でエアコン必須の試乗条件下ながら、想像よりも“しばしば”エンジンが“止まる”印象。ベルト駆動のモーターを使うため、再始動時のショック、タイミングの遅さも一切気にならない。ミニバン系のエアコンはそれなりの容量のせいか、アイドルストップ中、エアコンが“送風”に切り替わっても辛くなく我慢できる範囲。

メーター内の「エコドライブモニター」の表示で自分のアクセル開度の過不足度を見計らいながら走らせれば、省燃費運転が身に付きそう。ウエストラインい視界のいいポジションは相変わらず。初期型より走りぷりの安定感も増した。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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