2012年6月、破産を申請していたスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)を買収すると発表していたナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(以下、NEVS)社。同社によるサーブの買収手続きが完了した。
これは9月3日、NEVS社が発表したもの。8月31日付けで、サーブ本体とその関連会社、サーブオートモビルパワートレーン、サーブオートモビルツールズの3社の買収手続きが完了したとアナウンスされている。
NEVS社は2012年5月、元ボルボ(商用車)CEOのKarl-Erling Trogen氏が立ち上げたEVベンチャー。同社の主な出資者は、中国(香港)の代替エネルギー会社と日本の投資会社であり、いわば日中連合企業にサーブは買収された形。
今回の買収手続きの完了により、NEVS社は今後、サーブをEVメーカーに転身させるという計画の実行に移る。また、現行サーブ『9-3』に関する全ての権利を、NEVS社が保有する。
NEVS社のKarl-Erling Trogen会長は、「我々は今後、スウェーデン・トロールハッタンにおいて、世界に通用するEVの開発に重点的に取り組む」とコメントしている。