東芝は、同社の二次電池「SCiB」が、スズキの新型『ワゴンR』『ワゴンRスティングレー』に搭載されるアイドリングストップシステム「エネチャージ」のバッテリーに採用されたことを発表した。
SCiBセルは負極に東芝独自の材料を採用したことで、急速充電性能、長寿命性能を有し、低温下など過酷な使用条件下でも短絡や劣化の原因となるリチウム金属が析出しにくいという特長を持つ。
今回納入するSCiBセルは、3Ahの高入出力タイプで、容積あたりの回生受入れ能力が高く、コンパクトなサイズで大電流を受入れ、蓄電することができる。また、低温での受入れ能力も高く、急峻なエネルギーの入出力が必要なアイドリングストップシステムのバッテリーに適した設計を採用している。
同社は、三菱『i-MiEV』『ミニキャブ-MiEV』、ホンダ『フィットEV』などの電気自動車に対して、高容量タイプ(20Ahセル)のSCiBを供給している。今後は、アイドリングストップシステム、HEV等に適した高入出力タイプのSCiBの製品化にも注力し、車載向け事業の取り組みをさらに加速していく。