帝国データバンクが発表した8月の倒産件数は前年同月比12.2%減の851件となり、今年最小の件数で、3か月連続で前年同月を下回った。
中部や九州が大幅に減少したほか、建設業の減少が続いていることなどが要因。
負債総額は同74.4%減の2020億7700万円で、2か月ぶりに前年同月を下回った。負債トップは、分収造林事業の社団法人青い森農林振興公社(青森県)で367億円。大型倒産の沈静化により、負債50億円以上の倒産は8か月連続で1ケタにとどまっている。
業種別に見ると、7業種すべてが前年同月を件数で下回った。小売業が同27.1%の大幅減少となったほか、運輸・通信業、サービス業でも減少が目立った。全業種が減少となるのは、2011年3月以来1年5か月ぶり。
主因別の内訳を見ると、「不況型倒産」の合計は713件となった。構成比は83.8%で、前月を0.9ポイント下回ったものの、前年同月を0.2ポイント上回り、39か月連続で80%台の高水準となった。