火星から「もっとも奇妙な写真」

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このほど火星で発見された球形粒子(顕微鏡写真)。
このほど火星で発見された球形粒子(顕微鏡写真)。 全 3 枚 拡大写真

 2004年来、火星で活動を続けているNASAの探査機「オポチュニティ」により最近送られて来た画像が、研究者を悩ませている。オポチュニティ計画主任研究員のスティーブ・スクワイヤーズ(コーネル大学)は「ミッションを通じても、もっとも奇妙な部類の写真だ」という。

 6日に撮影された土壌の粒子が、これまでに火星の各地で分析され、“ブルーベリー”とあだ名された鉄分を多く含む土壌粒子と、いくつかの点で異なる性質を持つのだ。

 オポチュニティはエンデバー・クレーターの外縁西側、ケープヨーク地区の、カークウッドと呼ばれる崖で調査中だ。この崖に堆積していた粒子は直径3ミリほどの球形をしている。分析結果は暫定的なものだが、これらの粒子は従来の火星ブルーベリーほどの高濃度で鉄分を含まない。「火星の崖の岩で、こんなに球形粒子が堆積しているのは見たことがない」とスクワイヤーズ主任研究員。

 火星の多くの地点で見られるブルーベリーは、水の作用でミネラルが堆積した岩から発生したとされ、火星に水があった証拠とされる。

 今回オポチュニティはカークウッドにおいて顕微鏡撮影を行ない、アルファ粒子X線スペクトロメーターで球形粒子の成分を分析した。「外側がもろく、内部はソフトなようだ。これまでとは異なる構造、成分をもつ。さまざまな仮説が可能だが、現時点で有力なものはない。心をオープンにして岩に話してもらわなければならない」とスクワイヤーズ主任研究員は語る。

ミッション最大の謎……火星で発見された粒子

《高木啓@RBB TODAY》

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