コスモ石油、千葉製油所アスファルト漏洩事故の再発防止策を発表

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コスモ石油千葉製油所アスファルト漏洩事故
コスモ石油千葉製油所アスファルト漏洩事故 全 2 枚 拡大写真

コスモ石油は、6月28日に千葉製油所で発生したアスファルト漏洩事故についての事故原因、再発防止策を発表した。

事故は、千葉製油所にあるアスファルト本タンク上部の屋根板と側板の溶接部が開口し、アスファルトが漏洩して発生した。漏洩したアスファルトの一部が排水溝を通じて海上に流出した。

事故原因調査では、タンクの検査計画の策定と確認の手順に不備があり、タンク屋根板の検査が適切に実施されず、屋根板が腐食により開孔して雨水が侵入する状態になっていた。また、屋根板の腐食開孔部は、応急処置を行っていたため、タンク内の水は蒸発する程度の少量と判断、タンク内部に一定量の水が浸入した状態でアスファルトを常温から加温した。この結果、タンク内に浸入した水の沸騰に伴ってアスファルトが上部へ押し上げられて、タンクの内圧が上昇、タンク上部が開口したと見ている。

アスファルトが海水に流出した件については、アスファルトタンクの敷地に囲いを設置していたほか、アスファルトが漏洩してもアスファルトタンクの敷地内に留まる量の在庫運用を計画していた。しかし、計画実行の前段階である移送作業の準備中に今回のアスファルト漏洩事故が発生し、アスファルトの一部が囲いを越えて近くの排水溝に流入したため、海上へ流出した。

更にアスファルトタンクの敷地内にある油水分離槽の入口弁が開状態であったため、アスファルトの一部が排水溝に流入し、海上に流出した。

再発防止策では、アスファルトを含むアスファルトタンク屋根板の寿命予測を厳格に実施し、補修基準に達する前に検査を実施する計画を策定する。アスファルトタンク内に水がある状態で加温する危険性について、運転管理基準に反映するとともに、教育を徹底する。

このほか、関係者に油水分離槽等の設置目的と運用方法の周知徹底を図り、アスファルトが漏洩してもアスファルトタンクの敷地内に留まる容量で在庫運用を実施する。アスファルトがアスファルトタンクの敷地外に漏洩しても、海上に流出させないよう排水溝と側溝の密閉化や側溝へのシャッター設置、排水口へのオイルフェンスの常設化を実施する。

《レスポンス編集部》

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