【福祉機器展12】トヨタ、ブース規模を1.5倍に拡大してウェルキャブ訴求…見どころを担当者に聞く

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トヨタ・新型ポルテ 助手席リフトアップシート車
トヨタ・新型ポルテ 助手席リフトアップシート車 全 3 枚 拡大写真

トヨタ自動車は、9月26日から28日まで東京ビッグサイトで開催される、福祉機器展示会「第39回 国際福祉機器展H.C.R.2012」にウェルキャブ(福祉車両)を出展する。

今回はブース面積を昨年の1.5倍に拡充し、出展台数も昨年より増やし8台としたほか、介護・医療支援向けパートナーロボットも展示するとともに、デモンストレーションなどのプログラムも充実させたという。団塊の世代が引退を迎える節目とも重なり、福祉機器展への関心は高まりつつあるなかでトヨタはどのような意図を持って本展に臨むのか。トヨタマーケティングジャパンでウェルキャブ担当を務めるマーケティングディレクター 田浪優氏に話を聞いた。

◆福祉への取り組みをプレゼンテーションする最大の機会

----:トヨタ自動車はここ数年、国際福祉機器展への出展を続けているが本展をどのように位置づけているのか。

田浪:国際福祉機器展は、お客様に対してトヨタ自動車の福祉への取り組みをご紹介する最大のプレゼンテーションになると考えており、数年来出展している。また、ウェルキャブは展示車を置いている店舗も限られており、現物を見る機会が少ない。このイベントを通してさまざまなウェルキャブに実際に触れて試していただければ。

----:どのような層に対してウェルキャブを訴求するのか。

田浪:国際福祉機器展には、お体の不自由な方とそれを介助されている方々、あるいはデイサービスなどに従事している方々が来場する。福祉車両というと車いすを載せるための車、という印象が強いが、助手席リフトアップシート仕様のように、たとえば足腰に不安を抱える高齢の方にも便利な装備もある。福祉車両の様々なバリエーションを知っていただく良い機会だと思う。

◆新型ポルテ・新型車スぺイドを出展

----:今回の出展の見どころは。

田浪:今回はブースの規模を昨年比で1.5倍に拡大するとともに、出展台数も昨年の7台から8台に増やした。7月に発売されたばかりの『ポルテ』『スペイド』のウェルキャブはコンパクトなボディと助手席側に電動スライドドアを備えており、個人ユースには最適の車両。この新型車は力を入れて訴求していきたい。また、最近では福祉車両でも燃費を気にされる個人ユーザーがとみに増えているが、『アクア』といったハイブリッドカーもウェルキャブが設定されているのでこの機会に見ていただければ。

----:車両だけでなくパートナーロボットも出展するとのこと。

田浪:昨年の11月に発表した介護・医療支援向けパートナーロボットを展示する。専門家向けのカンファレンスなどでは実物を展示したことがあるが、コンシューマーイベントに出展するのは今回が初めて。トヨタとしては“全ての人に移動の自由を提供する”ことを目指しているが、その取り組みを示す一例として、今回の国際福祉機器展に介護・医療支援向けパートナーロボットを出展することにした。

◆イベント、展示場、販売店を通じてウェルキャブの周知を図る

----:福祉車両の認知度は高まってきているが、一般消費者からはまだ遠い存在。今後周知をどのように図っていく考えか。

田浪:ウェルキャブの存在をより広く周知させるために、今回の福祉機器展のように、まずは福祉イベントへの出展が基本と考えている。それと全国9箇所に置かれるウェルキャブの総合展示場である「ハートフルプラザ」の認知拡大を図っていく。販売店においても、福祉車両についての専門知識を持つコンサルタントが常駐する「ウェルキャブステーション」を拡充しており、現在201店舗まで増やした。ウェルキャブは各種税金の減免があり、モデルによっては標準車との価格的差が小さい車もある。バリエーションも増えているので、車選びの1つの選択肢として、ウェルキャブも検討に加えていただけるようになればと思う。

《北島友和》

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