東海ゴム工業は、中国・上海天普汽車零部件(上海TIP)と共同出資の自動車用ホース製造・販売合弁会社、東海天普汽車零部件(TTAS)を設立し、2012年末より生産を始めることを発表した。
新会社では、上海TIPの工場を活用して自動車用のエアコンホースをはじめとする各種ホースを生産。中国式工場運営を取り入れることで、材料調達や労務管理の低コスト化を図り、中国ローカルメーカーへの拡販や、日本などへのグローバル生産の新拠点とする。
中国では、2020年度の自動車生産台数が世界シェアで25%に達する見通しであるなど、今後も旺盛な需要を背景に高水準の生産が続くと予測。同社グループはこれまで、日系自動車メーカーへ製品を供給してきたが、今後、さらに中国でビジネスを拡大するには、中国ローカルメーカーへの販路獲得が不可欠であると判断。中国ローカルメーカーへの営業ノウハウや人脈がある上海TIPとの合弁会社を設立することを決定した。
さらに、TTAS で安定した品質の製品を安く生産できる利点を生かして、中国から日本などへの製品納入拠点としても活用していく。