パナソニックストレージバッテリーは9月27日、アイドリングストップ車などに対応車種を拡大した、市販用カーバッテリー寿命判定ユニット「ライフ・ウィンク」をリニューアルし、10月初旬より発売すると発表した。2006年の発売以来、今回で4代目となる。
ライフ・ウィンクは、エンジン始動時の電圧測定しバッテリーの寿命を5段階のLED表示で表示する。また、実際のエンジン始動時の電圧変動を2段階で測定するほか、新品時のエンジン始動電圧を記憶し劣化状態を判定、車種ごとの高精度な判定を可能にした。さらに、車両側(充電系)の異常を検知した際や充電不足の際にLED表示で状態を知らせる機能が追加されたほか、従来の一般車両に加え、バッテリーの電圧特性が異なるアイドリングストップ車やディーゼル車、業務車(12V)にも対応可能となった。
また、ディーラーなどにある高精度バッテリーテスター「ブルーアナライザー2」と併用することで、エンジン始動レベルを時系列で表示することや、週平均の運転時間や使用頻度の表示、バッテリー装着後の使用期間を表示するなど、より詳細なデータを見られるようになった。
同社市販営業本部企画部課長秋岡真弥氏によると、バッテリー自体は年間1600万台ほど交換されており、安定した市場を持っているのに対し、バッテリーの寿命を意識しつつ最適なタイミングで交換するユーザーはそれほど多くないという。
現在、ライフ・ウィンクは年間5万個程度の販売実績があるというが、秋岡氏は「バッテリーとのセット割引やバンド販売などの販促活動、テスターを用いた定期点検などによる、ディーラーとの連携などを積極的に行い、潜在的ユーザーに対し新製品を訴求していくことで、現状の10倍を売上げたい」と意欲的に語った。