【CEATEC 12】浜松ホトニクス、車載ヘッドアップディスプレー用MEMSミラーを開発

自動車 ビジネス 企業動向
電磁式駆動のレーザー走査型MEMSミラー
電磁式駆動のレーザー走査型MEMSミラー 全 2 枚 拡大写真

浜松ホトニクスは、超小型・高性能の電磁式駆動のレーザー走査型MEMSミラーを開発。1次元タイプと2次元タイプを国内外の家電、車載電装、計測機器メーカーに来年1月からサンプル出荷を行う。

【画像全2枚】

開発品は、同社独自のMEMS(微小電気機械システム)加工を用いたプロセス技術による電磁式駆動のレーザー走査型MEMSミラー。電磁式駆動を採用し、ミラーの下に強磁石を配置したことで、小型化と低消費電力、低電圧駆動(5V)を実現した。

また、ミラー表面の反射膜材料を最適化。95%という極めて反射率の高いミラーとなっており、単結晶シリコンを材料に使用しているため丈夫で長期安定性にも優れている。さらに、高速軸にはミラー位置センサを内蔵。レーザースキャン角度を直線性良く駆動できる。

これにより、5V駆動と低電圧でありながら、2次元共振タイプの場合でも光学的振れ角24°と広い光学的走査角度で、共振周波数22kHzの高速スキャンが可能になり、大画面で高解像度を実現する。

1次元共振タイプは、1mm径のミラーサイズ、2種類の共振周波数、1次元非共振(固定)タイプは、2.6mm径と1.1mm×4.1mmの2種類のミラー形状を用意する予定。固定タイプは、任意の位置でミラーを止めたり、スピードを変化させたりすることができる。 2次元共振タイプは、0.9mm×1mmの楕円形のミラーからなり、高速軸は共振モードで低速軸は非共振モードで動作させる。

同社では、今回開発したMEMSミラーが車載ヘッドアップディスプレイや超小型プロジェクターなどの開発に貢献するとしている。なお開発品は、10月2日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2012」に出展する。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『ハイラックス』新型、全方位パワートレーンで誕生…日本はディーゼルを2026年発売へ
  4. 日産、新型SUV『カイト』予告…ブラジルで生産し世界20か国以上に輸出へ
  5. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る