炭素繊維のCFRPを用いることで実現したBMW iシリーズのデザイン

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BMWレーザーヘッドライトを採用した、BMW i8 Concept
BMWレーザーヘッドライトを採用した、BMW i8 Concept 全 30 枚 拡大写真

ビー・エム・ダブリューは、大都市における持続可能なモビリティ実現に向けた革新的取り組みを紹介する「BMW i. BORN ELECTRIC TOUR.」開催に先立ち、記者会見を行った。

『BMW i シリーズ』のデザインに関し、ドイツ本社より訪れ会見でプレゼンテーションを行ったBMW i シニアエクステリア・デザイナーのカイ・ランガー氏に話を伺った。

プレゼンテーションでカイ氏は『BMW i8 Concept』にLEDヘッドライトよりも消費電力が少なく、高効率で明るい「BMWレーザーヘッドライト」を初採用したこと、フロントからリアにかけて流れるストリーム・フローという、デザイン性に優れエアロダイナミクスの面でも最適化されている外観などを解説。

インテリアに関しても快適性を感じられる作りに妥協せず取り組んだことや、Eモビリティとして1からができること全てを盛り込み、非常に情熱的でエモーショナル、効率性の良さを具現化した車が「BMW iシリーズ」であるとアピールした。

カイ氏は「車内スペースを最大限に活かし快適な居住空間を確保しつつ、車体コンポーネントが占める割合を減らしできるだけコンパクトに、というのがi3の重要なコンセプトの一つでした」と『BMW i3 Concept』のデザインコンセプトから語る。

「BMW iデザインにおけるテーマの一つに「sphere&element」というものがあります。sphereは自分達を取り巻く領域や空間、elementはデザインや素材そのものを指します。例えばi3に乗車した時、快適な空間を表すのはsphereの部分、中の素材や時流に合ったデザインがelementとなるわけです。」

「サステナブルで良質な素材と優れたデザインは乗る人に長期的な満足感を与えると考えています、それは結果して社会的なサステナビリティに繋がってくるのではないかと。」と同社が掲げるサステナビリティモビリティとデザインの繋がりに関して説明した。

「プレゼンでも触れましたが、ドアを開けて乗車するその時から私の唱える「Welcome experience」の意味がわかって頂けると思います。今まではボディの構造材と、それを覆い隠すカバーを含めたデザインが必要でした。」

「しかし、CFRPは強く軽くデザイン性に富み、素材自体が美しいため覆い隠す必要がなく、そのものを露出させるデザインが可能になりました。これにより無駄な緩衝材や内装の量が減り、軽量化にも貢献。何よりお客様が見て、触れる部分そのものが車を構成している素材であることを意識させることができるのです。」と、炭素繊維のCFRPを用いることで、Welcome experienceは実現したと語った。

《山本 一雄》

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