フォード、カーボンファイバーを量販車に採用へ…目標は最大340kgの軽量化
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これは10月9日、フォードモーターの欧州部門が発表したもの。同社の最量販コンパクトカー、『フォーカス』にカーボンファイバー製ボンネットを装着したプロトタイプ車が、ドイツで披露されたのだ。
このカーボン製ボンネット、フォードモーターの欧州研究センターが開発したもので、一般的なスチール製と比較すると50%以上軽量。運動性能よりも、燃費の向上を目的としたカーボン製ボンネットである。
フォードモーターは今後、カーボンファイバー製部品の量販車への採用を目指して、コスト削減を含めた研究開発を進めていく方針。同社は今後10年間で、市販車にカーボンなどの軽量素材を導入し、1台当たり最大で340kgもの軽量化を図る計画だ。
同社の欧州研究センターのInga Wehmeyer氏は、「複数のパートナーと協力し、生産コストを抑えたカーボンファイバー部品の開発を模索していく」とコメントしている。
《森脇稔》