【日産 ノート 試乗】方向性はスポーティ…諸星陽一

試乗記 国産車
日産 ノート
日産 ノート 全 21 枚 拡大写真

日産の『ノート』がフルモデルチェンジして2代目となった。日本におけるノートは『ティーダ』が担っていた部分も担当する。つまり、旧ノートと旧ティーダ、2車種の後継モデルが新型ノートということになる。

4枚のドアとリヤハッチを備えた5ドアスタイルのノートではあるもの、その走りはまるで3ドアのホットハッチのような雰囲気だ。98馬力の1.2リットル・3気筒スーパーチャージャー付きエンジンは、低速からしっかりとしたトルクを発生。CVTとの相性もよく、力強い加速が可能だ。スーパーチャージャー付きエンジンではあるものの、使用燃料はレギュラー。これも大きく評価したい部分だ。

CVTにはノーマル、スポーツ、そしてエコの3モードがある。エコモードで走っていても、必要なときアクセルペダルを踏み込めばしっかりと加速してくれるので、普通に使うのであればエコモードとスポーツモードがあれば十分だろう。エコモードのスイッチはフロアコンソールにあり、一度オンにすればイグニッションを切ってもオンのまま。つまりデフォルトをエコにしておくことができる。

ワインディングロードを走ると、しっかりとした足まわりがガシッと路面をホールドして、スポーティに飛ばせる。「まだまだイケる」の気分がドンドン高まり、ウーンやっぱりMT欲しいぜ…となってしまう。

と、スポーティに楽しむという部分ではなかなか納得のいくノートなのだが、細かく荒れた路面に対する減衰が弱く、乗り心地にはちょっと不満が残る。15インチタイヤのSと14インチタイヤのメダリストに乗ったが、タイヤのハイトが高いメダリストのほうが乗り心地面では有利だ。

リヤシートのスペースは広く、ラゲッジも広い。スポーティで使い勝手のいいクルマが欲しいというユーザーにはマッチしやすいだろう。

パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  5. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタに生産移管、いなべ工場は商用車専用に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る