鮮やかに晴れ渡った富士スピードウェイを舞台に行われた20分間の公式予選。
中嶋一貴のトヨタ『TS030ハイブリッド』がアウディ勢を破り、決勝レースのポールポジションを獲得した。
午後2時の予選開始とともに真っ先にコースインしたのはブノア・トレルイエのアウディ『R18e-tronクワトロ』1号車だった。
アウディ1号車が最初のアタック・ラップで叩き出したタイムは1分27秒813で、これがまずはターゲット・タイムとなった。
トム・クリステンセンのR18e-tronクワトロ2号車と中嶋一貴のTS030ハイブリッドも続いてアタックを始める中、R18e-tronクワトロ1号車はさらにタイムを1分27秒639にまで縮める。しかし、その直後、トヨタが1分27秒499という素晴らしいタイムで逆転した。
アウディ2号車のタイムも1分28秒370までしか伸びず、トヨタ&中嶋の栄えあるポール・ポジションが決定した。
1986年のWEC JAPANにおいて中嶋悟が取り消された幻のポール・ポジションを息子・一貴が遂に現実のものとした。