【WEC 第7戦 富士】アウディ優勢からトヨタ有利の展開に…前半総括

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【WEC 第7戦 富士】アウディ優勢からトヨタ有利の展開に…前半総括
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これまでのレース前半を振り返ってみよう。

スタート直後に第1コーナーでトヨタ『TS030ハイブリッド』に押し出されたアウディ『R18 e-tronクワトロ』1号車はアウディ2号車に先行を許し、苦しいスタートとなった。

アウディ1号車が2号車をパスするのに15周を要し、その間トヨタは快調にトップを周回した。更に17周目にアウディ2号車が周回遅れと接触し、その後極端にペースを落としてしまう。

トヨタよりも3周分燃費の良いアウディだが、ピットインの度にタイヤを換えなくてはならない。トヨタはタイヤを2スティントもたせることが出来るのだ。

しかし、ピット・クルーの作業時間はアウディの方が早い。そのため奇数回のストップではトヨタが先んじるが、偶数回のストップでアウディ1号車が逆転するという展開だった。

そうしたスリリングなレースで焦ったかトヨタのラピエールが周回遅れの処理に失敗し、アウディにコース上で抜かれる場面もあった。序盤は実に拮抗したレースとなっていた。

しかし、それもアウディがトヨタよりも最終的に1回少ないストップで済むという前提でのものだった。3時間が経過した頃、今度はアウディ1号車が周回遅れにぶつけてしまう。

フロントのカウルが損傷したためにピットストップを前倒しし、それまでの貯金をすべて吐き出すこととなってしまった。トヨタが圧倒的に有利な状況となった。だが、まだレースは2時間を残す。耐久レースは終盤にこそ魔物が潜んでいるものなのだ。

《重信直希》

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