日産など5社、次世代タクシーのスマートフォン配車実証事業を拡大して展開

エコカー EV
EVOTシステム
EVOTシステム 全 2 枚 拡大写真

日産自動車、モーション、兼松、システムオリジン、リサイクルワンの5社は、「EVタクシー運行最適化システム(EVOTシステム)」の実証実験を拡大して展開すると発表した。

実証実験は、環境省の「2012年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業・EVタクシーの実用化促進と運用方法確立のための実証研究」として行われるもの。昨年度から参加している大阪府・京都府の事業者に、和歌山県・神奈川県・東京都の事業者を加えた合計39社(EV63台、PHV33台、その他LPG車両等 約2400台)が参加する。

同事業では、スマートフォンによるEVタクシー呼び出し・配車、EVの航続距離の計算、充電器の認証・予約機能等を通じてEVタクシーの需要に応じた配置や、充電を管理するシステムを開発・活用。EVタクシーのビジネスモデルの構築と普及促進による温室効果ガス排出量削減に貢献することを目的としている。

EVタクシーの効率走行や充電待ち時間削減を実現して温室効果ガス排出量の削減を図ると同時に、利用客はスマートフォンで周辺のEVタクシーの位置を確認しながら呼び出せ、また乗車による環境貢献度が見えるなど、より快適にエコを意識しながらEVタクシーを使うことができる。

実証実験は、10月9日より、対象エリアと参加事業者を拡大して展開。EVをはじめとする次世代タクシーの参加台数が昨年度の70台から96台に増加。対象エリアも和歌山県、神奈川県、東京都を加えると同時に、一部事業者のタクシー配車センターへの連携により次世代タクシー以外の一般タクシー車両でも呼び出しに応じることが可能になった。

実証実験の拡大にあわせ、次世代タクシー呼び出しアプリ「EVOT CALL」の新バージョンの稼働も開始。新EVOT CALLは、スマートフォンアプリだけでなくWEB版もリリースされ、アプリをダウンロードしなくても、スマートフォンやPCのブラウザから呼び出しが可能となった。

モーション、兼松、システムオリジンの3社では、今年度の実証実験の結果を踏まえて、実験終了後のEVOTシステムの商用展開についても準備を進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る