パテント・リザルトは、同社が独自に分類した鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界特許資産の規模ランキング」をまとめた。
ランキングは、2011年4月1日から2012年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を使って評価、企業ごとに総合得点を集計した。
1位は前年と同じ新日本製鉄で、金属圧延、鉄鋼材の強度や加工性などの改善に強みを持つ。「遮音性を向上させるのに好適なパネル床構造」や「鋳型内に添加する連続鋳造用パウダー」に関する技術など、注目度の高い特許を持つ。
2位は前年4位だったJFEスチールで「低還元材比操業を安定的に実施するための高炉の操業方法」や「芯金が損耗し難く容易に製造することができるランスパイプ」に関する技術などを持つ。
3位は前年2位の住友電気工業で「静電容量が大きく、かつ内部抵抗が小さいキャパシタ用電極」や「被覆の除去性に優れた光ケーブルの製造方法」に関する技術などを持つ。
1位の新日鉄と3位の住金は、調査時点では別々の会社だったが、今年10月1日付けで合併している。このため、新日鉄住金として集計した場合、2位以下を大きく引き離して断トツ1位だった。
4位は古河電気工業、5位が神戸製鋼所、6位が住友金属工業、7位がフジクラ、8位が三菱マテリアルとなった。9位が日立金属、10位が日立電線と日立グループだった。