ボーイングは、米陸軍と『CH-47チヌーク』ヘリコプター関連のPBL契約を締結したと発表した。契約額は1億8500万ドルで、契約内容にはチヌークのローターブレードの生産、オーバーホール、補給部品の配送などを含む。
今回の契約により、米陸軍は軍備力を強化するとともに、経費の削減を図る。ボーイングも製品性能とプロセスの向上に向けた投資が可能となる。
PBL契約は、顧客と事前に合意したレベルのサービスに合わせた料金のみを支払うもので、受領する部品やサービスに対する支払いを前提とした契約とは異なる。
ボーイングは、米陸軍の航空ミサイル・ライフサイクル管理コマンドに協力、チヌークのローターブレードの製造や補修用工具を改善した。また、資産管理、ツールの予測、サプライヤーネットワークの強化、コープクリスティ陸軍倉庫との官民パートナーシップなどを通し、チヌークのサプライチェーン能力と効率性の向上を図る。
ボーイングは、これまで『AH-64アパッチ』『V-22オスプレイ』などで、米国外顧客を対象としたCH-47プログラムで顧客とPBL契約を締結している。