先進運転支援システム用キーデバイスなどの市場規模、2013年には5割増…矢野経済調べ

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富士通テン・車載用小型77GHz 3次元電子スキャンミリ波レーダ(参考画像)
富士通テン・車載用小型77GHz 3次元電子スキャンミリ波レーダ(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

矢野経済研究所は、先進運転支援システム(ADAS)用キーデバイス/コンポーネントの世界市場について調査を実施。その結果を発表した。

調査は、2012年7月から10月までの期間、センサデバイスメーカー、カーエレクトロニクスメーカー、自動車メーカーなどを対象に、同社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリングなどで行われた。

先進運転支援システム(ADAS)は、プリクラッシュセーフティに代表される、衝突を事前に予測し、それを回避するためのセンシングシステム。今回の調査におけるADAS用キーデバイス/コンポーネントとは、ミリ彼レーダ(76~77GHz帯)、準ミリ波レーダ(24~26GHz帯UWB、ISM)、前方検知カメラ、赤外線レーダ(赤外線カメラ含む)、ソナー、レーダセンサ部を除く統合制御システム用ECUなどを指す。

調査結果によると、2012年のADAS用キーデバイス/コンポーネント世界市場規模は982億円。各国でADAS装着車が投入されるなど、市場は急拡大しており、2013年の同市場規模は、前年比53.2%増の1504億円と予測している。

また、ADAS用キーデバイス/コンポーネント世界市場規模の2012年から2020年までの年平均成長率(CAGR)は、19.4%で推移し、2020年には4045億円に成長すると予測。世界各国でADAS装着車両への安全評価基準が採択され、一部は装着義務化が進むことから、今後も自動車メーカーのADAS採用が進展。ADAS装着台数では、さらなる成長率を示すと見ている。

さらに、2012年から2020年までのCAGRは、ミリ波レーダ市場が20.4%、前方検知カメラ市場が27.1%で成長すると予測。ミリ波レーダは、SiGe(シリコンゲルマニウム)チップでの製品化やアンテナ等の小型化、製造プロセス簡略化もあり、大幅なコストダウンによって普及が進む。前方検知カメラは、対物・対人検知アルゴリズムの技術開発と新規参入企業による競争促進で、2020年の市場規模は2012年対比6.8倍に拡大と予測する。

《纐纈敏也@DAYS》

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