【三菱 ミニキャブMiEVトラック 試乗】スマートさと頼もしさがニッポンの風景を変える?…島崎七生人
試乗記
国産車

1充電での走行距離は110km(JC08モード目標値)というが、軽トラならそれで実勢に則しているだろう。ディーラーオプションの「パワーボックス」を利用すれば、外出先でミニキャブMiEVから電気を取り出し、最大1500Wの電気器具が使える。低床の荷台はガソリン車と同じなので、ビールケースなら60個積載可能と実用性はそのまま。AC200V/15Aの急速充電なら、満充電は約4.5時間、急速充電なら約15分という。
試乗は空荷状態・運転手1名乗車で行なった。が、軽トラとしては重厚で安定感のあるハンドリングだった。試乗後に調べてみると、同型のガソリン車に対し車重はおよそ200kg増しの930kg。重さ重量配分が安定感、乗り心地に、副次的にいい方向で作用している。
パワーメーターを見ていると、ヒーター/エアコンをONにすると、確かに電気を喰っている様子。しかしキーをスタート位置まで捻り、シフトレバーをDに入れれば、あとは普通に走らせられ、かつ十分にパワフルで頼もしい走りっぷりだった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。