ユーシンは、フランスのヴァレオ事業部門である「アクセスメカニズム事業」を買収することで合意したと発表した。
ユーシンは、グローバル展開を加速させるためには既存顧客の新興国への生産シフトに対応するとともに、新規の海外顧客の獲得も必要と見ている。欧州系自動車メーカーを主要顧客とするヴァレオのアクセスメカニズム事業を傘下に収めることで、グローバル企業としての機能強化を図る。
事業買収によってユーシンは地域と販売先を補完しながら、新興国を含む海外での顧客基盤を拡大する。規模拡大により価格競争力を高め、キーセット、ドアハンドルなどの製品群で世界トップ3に入りを目指す。
ヴァレオは、アクセスメカニズム事業を展開する国に現地法人を設立している。今後、現在の現地法人から事業の切り離しを行うとともに、ヴァレオがオランダに統括会社を設立、各アクセスメカニズム現地法人をこのオランダ統括会社の子会社とする。
ユーシンは株式取得日にオランダ統括会社の全株式を取得することで、ヴァレオのアクセスメカニズム事業を買収する。現在アクセスメカニズム事業のみを専属で行っている一部法人は、法人の新設や事業の切り離しを行わず、オランダ統括会社に譲渡される。
また、ブラジル法人、ドイツ法人、インド法人のヴァレオの持分は、事前にオランダ統括会社の子会社に編入せず、オランダ統括会社の株式取得後、ユーシン子会社となったオランダ統括会社が株式を取得する予定。