【新聞ウォッチ】笹子トンネル崩落事故で中日本高速を家宅捜索…問われる安全管理

モータースポーツ/エンタメ 出版物
事故に関するお詫び文が表示されるNEXCO中日本のホームページ
事故に関するお詫び文が表示されるNEXCO中日本のホームページ 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年12月4日付

●37トンネル緊急点検、高速道、国道崩落天井と同構造、中日本高速きょうにも捜索、山梨県警(読売・1面)

●国内新車販売3か月連続減(読売・11面)

●TPP交渉加速の公算、会合開始、日本、参加遅れは不利に(読売・11面)

●流行語大賞「ワイルドだろぉ」(読売・38面)

●衆院選きょう公示、12党混戦1500人出馬へ(朝日・1面)

●日系、不振底打ちか、中国新車販売(朝日・9面)

●トンネル崩落死者9人に、前兆見逃しずさん点検、ボルト老朽化(産経・1面)

●観光、物流に影響、トンネル崩落、繁忙期迂回混雑も(東京・7面)

●首都高の老朽化深刻、築40年以上の区間32%(日経・39面)

ひとくちコメント

死者9人にのぼる中央自動車道の笹子トンネル内の崩落事故で、山梨県警は業務上過失致死傷容疑でトンネルを管理する中日本高速道路に対し、きょうにも家宅捜索する。一方、国土交通省は崩落したトンネルと同様のつり天井方式を採用している全国37カ所49本のトンネルを緊急点検するよう、高速道路会社などに指示したという。

きょうの各紙にも笹子トンネル内の天井板崩落事故の続報を詳しく報道しているが、落下の原因も次第に明らかになってきた。産経は1面トップで「トンネル最上部の天井と天井板をつなぐつり金具を固定するボルトが脱落していたことが分かった」と報じ、中日本高速道路も「老朽化が原因のひとつ」との認識を示したそうだ。

中日本高速では、9月に現場を点検。「最上部は目視で確認したが、異常は確認されなかった」と主張しているものの、捜査では「こうした点検が適切だったかどうか」が焦点になるとみられる。

きょうの読売には、毎年恒例の読者の投票で選ぶ「2012年日本・海外10大ニュース」の手引きとして、1月から12月まで、日本で65項目、海外で51項目の主な出来事が取り上げられている。

このうち、日本では4月、7人が死亡した関越道のツアーバス事故も含まれており、今回の笹子トンネルの崩落とあわせて、高速道路での大惨事のニュースが2件もあった。いずれも、安全管理を怠った“人災”による事故とみられるのが悔やまれる。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ほんと? マツダ『CX-5』新型、価格は350万~420万円か
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 外国人の運転免許証切り替えを厳格化、訪日観光客は申請不可に[新聞ウォッチ]
  4. 社員がカスタム、BMW『R 1300 R TITAN』発表…亜酸化窒素ブーストだっ
  5. 車中泊のトレンドに変化あり? 乗用車ベースが伸びてくる可能性…キャンピングカーランキング 6月
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る