モンテゼモーロ「われわれの忍耐は限界に来ている」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
フェラーリのフェリペ・マッサ(F1 日本GP)
フェラーリのフェリペ・マッサ(F1 日本GP) 全 2 枚 拡大写真

フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ社長が、シーズン中のテスト規制問題についてF1興行のドン、バーニー・エクレストンに激しい非難の矛先を向けている。

【画像全2枚】

シーズン中のテストは、コスト削減という名目の下、2008年、2009年と年を追うごとに規制が強化され、ヤングドライバーテストを例外にすれば、2008年以降、唯一のテストとなったムジェロも来年は中止が決まり、開幕前テストも4日間ずつの3回のみという締め付け様だ。

F1テストが最も盛んだった2005年当時、フェラーリは年間155日間もテストを実施していた。

モンテゼモーロのコメント。

「F1でテストをするなというのはあまりにも理不尽だ。以前からこのことは主張してきたし、今後も適切な機会があれば発言するだろう」

「われわれの忍耐は限界に来ている。あのお方には、『1950年代以来のフェラーリのように自社製品である自動車を開発するためのテストベンチとしてF1を利用しようという企業はもはや必要ないのか?』と、問いかけたい。われわれはコンストラクターであってスポンサーではない。実際のコースでのテストが出来ず、若いドライバーのチャンスも用意できないようなスポーツはもう御免だということだよ」

モンテゼモーロのエクレストン批判は止まらない。日曜日の報道によれば、ブラジルのセバスチャン・ベッテルの黄旗問題をフェラーリが照会した一件をF1 CEOが「ジョークだ」と発言したのに対し、モンテゼモーロは猛反撃を試みた。

「『ジョーク』という比喩が最近、ある人物の口から飛び出したようだが、私に言わせればテスト規制の方がそれこそ『ジョーク』だよ。その通り、エクレストン氏の発言のことを私は言っている。私は父から常にこう教えられて育って来た。年長者は敬え、たとえ言葉の選別さえできないような老いぼれであっても尊敬を持って接しなさいと。私だったら、そろそろ辞めているはずだ。ある種の地位や責任は、老人にはふさわしくないからね」

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  4. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
  5. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る