懐かしのミャンマーを行く(9)ミャンマーの教育事情
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ホテルへ戻り、またスートラベルへ。TTMが是非会わせたい人がいると言うので出掛ける。Tさん、建設関係のお仕事をしており、既に定年退職。現在はヤンゴンに住み、ヤンゴン情報を発信すると同時に、学生支援のボランティアなどをしている。
昨今の日本でのミャンマー報道にはほとほと呆れていると言う。スーチーばかりを取り上げ、工業団地ばかりを取り上げる。何か違うだろうと、訪ねてくる記者にもいうのだが、一向に改まらない。ミャンマーを過大評価したり、改革はスーチーがやっていると言う間違った報道を平気でするマスコミに嫌気。毎日何種類ものミャンマー地元紙を読み、また実際の現地の人々と話し、その動静の細かい所を探り、真のミャンマーの動きを伝えている。
大学生の就学支援をしているが、最近大学を辞めてしまう子が増えている。折角奨学金を出したのにと、調べてみるとミャンマーの教育の荒廃が目に余る。先生が学校で物を教えない。勉強したい人は先生の私塾へ行く。この構造は先生の給与が少ない他の東南アジアでも聞いていたが、まさか大学まで。単位が取れず卒業できないため、専門学校などへ流れるらしい。
「豊富で安価、優秀な労働力」を謳い文句にするミャンマーの現実、本当に勉強したい人でお金があれば海外へ出ると言う。一般人の教育レベル低下が懸念される。同時に就学支援などの仕方も変えていかなければならない。この国はまだまだ問題山積だ。
懐かしのミャンマーを行く (9) ミャンマーの教育事情
《須賀 努》
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