SII、125度動作保証の車載用ボルテージディテクタを発売

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車載用ボルテージディテクタ「S-19100」シリーズ
車載用ボルテージディテクタ「S-19100」シリーズ 全 2 枚 拡大写真
セイコーインスツル(SII)は、車載ICの品質規格AEC-Q100に準拠した遅延回路内蔵の車載用ボルテージディテクタ「S-19100」シリーズを製品化し、受注を開始した。

ボルテージディテクタ(電圧検出器)は、機器の電子回路に供給される電圧を監視し、一定の電圧以下に低下した場合、リセット信号を出力することで電子回路の誤動作を防ぐIC。電圧が規定の値に戻ると回路の動作を正しく復帰させる。また、電源投入時の誤動作を防ぐため、一定時間リセットを継続するパワーオンリセットとしても使用される。従来、同社では動作保証温度85度の製品を供給しており、広く民生品に利用されている。

今回受注を開始したS-19100シリーズは、自動車および車載機器での使用を可能とする125度の動作保証を実現した製品。自動車向けIC品質規格のAEC-Q100にも対応するほか、SII独自の高信頼性CMOS技術により、消費電流は270nA typ.と車載用ボルテージディテクタとしては世界最小レベルを達成している。製品としては、温度保証125度品に加え105度品、パッケージはSOT-23-5(2.9×2.8×1.3mm)、SC-82AB(2.0×2.1×1.1mm)をラインナップしている。

S-19100シリーズの主なアプリケーションは、車載機器における電圧監視およびCPUリセット。たとえば105度対応品では、カーナビゲーション、カーオーディオ、ITS(高度道路交通システム)など。また125度対応品は、エンジンECU(電子制御ユニット)、ABS、EV(電気自動車)/HEV(ハイブリッド車)/PHEV(プラグインハイブリッド車)関連機器などで利用できる。

《纐纈敏也@DAYS》

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