日本のF1に氷河期が訪れた

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小林可夢偉(2012年インドGP ザウバー)
小林可夢偉(2012年インドGP ザウバー) 全 5 枚 拡大写真

小林可夢偉の2013年シーズン参戦への希望が潰えたのは12月18日の本人のサイトでの発表によってだった。これによって来季のF1に日本色はまったく存在しないことになる。

中島悟が1987年にレギュラードライバーとして参戦して以降、F1に日本人ドライバーが不在という事態は10年以上なかったのだが、それでも空白期間が2年間だけ存在した。高木虎之助が1999年限りでシートを失ってから、2002年に佐藤琢磨がデビューするまでの間だ。

一方、日本企業の参戦に関して言えば、曙ブレーキやユアサなどがサプライヤーとしてF1に参画しているものの、2008年で撤退したホンダ、2009年で撤退したトヨタ、2010年でタイヤ供給契約を満了したブリヂストンなどの存在感を考えると、現在のF1にジャパニーズパワーが存在しているとはとても言い難い。

小林可夢偉は自身のサイトで「2013年度の僕の活動については、F1以外のカテゴリーは考えていません。現在あるオプションのなかで、2014年にF1のトップチームのレースシートを獲得できるベストな道を選択したいと思っています」と語っているが、トップチームのレースシートを得るためには自身の存在感を示し続けなければならない。チームのリザーブドライバーとして帯同するか、ピレリのタイヤテスターという可能性も噂されているが…。

日本のF1は再び氷河期に入ったと言っても過言ではないが、僅かな希望があるとすれば、2014年から大幅に変更されるエンジンレギュレーションに合わせてホンダが興味を持っていると噂される事くらいだろうか。

また、やっと出現したF1で戦える日本人ドライバー、小林可夢偉のレース復帰があるとすれば…2013年の日本GPでスポット参戦が叶えば…という希望的な観測でしかない。

《編集部》

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