IHIグループ、舶用エンジン保守支援システムを三菱重工に供与

船舶 企業動向
保守支援システム「LC-A」
保守支援システム「LC-A」 全 2 枚 拡大写真
IHIの子会社、ディーゼルユナイテッド(DU)は、三菱重工業と、DUが開発した保守支援システム「LC-A」を三菱重工製UEC型エンジンに供与することに合意した。

DUと三菱重工は、2006年12月、舶用低速ディーゼルエンジンにおいて業務提携を結び、両社の生産設備の合理的な活用と顧客へのより満足度の高いアフターサービスの提供を実現。両社が製造する舶用低速ディーゼルエンジンのシェア拡大と事業の安定ならびに利益の拡大を目指している。

今回、業務提携の一環として、DUが蓄積したLC-Aに関する技術、ノウハウを三菱重工に提供、三菱重工が自社製UEC型エンジンをLC-Aにてサポートしていく。また、今後はLC-A適用状況のフィードバックにより、両社にてLC-Aを継続的に進化させていく。

三菱重工がLC-Aサービスを適用する初号機は、2013年1月に就航が予定される6UEC60LSII-Eco機関搭載船で、以降にも合わせて数隻分への採用が既に決まっている。

LC-Aは、一般的に使用されている性能診断や異常検知とは異なり、エンジンを含む機関室機器の状態を、船上で正確かつ自動的に診断することで、予防保全を実現していることが特徴。「保守支援および管理」「早期異常診断」「自動状態診断」「状態に基づいた最適運航設定値の提示」「トラブルシューティング支援」などの機能が包括されており、船内で迅速かつ的確に対応できるため、きめ細かなケアとライフサイクルコストの低減に寄与する。

船上で自動的に診断した結果は、容易に陸上に送信する仕組みも内蔵しており、陸に送られた情報はクラウド環境にて情報を共有できる。

《纐纈敏也@DAYS》

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