スズキの中型セダン、『キザシ』。同車の高い衝突安全性能が、米国の公的機関によって認められた。
これは12月20日、米国IIHS(道路安全保険協会)が明らかにしたもの。キザシがIIHSの衝突安全テストにおいて、最高評価を獲得。その結果IIHSは、キザシを「2013トップセーフティピック」に認定している。
IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで実施。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。
またIIHSは今回から、前面オフセット衝突テストに「新スモール・オフセット」と呼ばれる新方式も導入。フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつける。これは、実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだ。
キザシのテスト結果は、従来方式の前面衝突では、ダミー人形の頭/首への傷害レベルが、ACCEPTABLE(良)。それ以外の胸/右足/左足の傷害レベルは最小限で、GOOD(優)評価を得た。
側面衝突は、運転席のダミー人形の頭、首、胸、足と全ての部位への傷害レベルが最小限。後席も全ての部位へのダメージが少なく、 GOOD(優)評価だ。ボディの安全構造に関しても、前面衝突、側面衝突ともにGOOD(優)評価を獲得する。
また、新スモール・オフセットテストでは、ダミー人形の頭/首/胸/足/と、全ての部位への傷害レベルが最小限。ボディの安全構造に関しても、GOOD(優)評価となった。
追突時のむち打ち確認テストは、GOOD(優)。しかし、ルーフ強度テストは、ACCEPTABLE(良)の判定だ。この結果、キザシは総合評価が最高のGOOD(優)となり、2013トップセーフティピックの称号を得ている。
すでにスズキは、米国四輪車市場からの撤退を決めている。それだけに、今回のテスト結果を受けて、スズキの米国法人、アメリカンスズキモーターからコメントは出されていない。