飲酒と居眠り運転で死亡事故を起こした男に懲役5年の実刑判決

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今年7月、奈良県斑鳩町内の国道25号で酒気帯び運転と居眠り運転を原因とする事故で歩行者2人を死亡させたとして、自動車運転過失致死などの罪に問われている23歳の男に対する判決公判が25日、奈良地裁で開かれた。裁判所は被告に懲役5年の実刑を命じている。

問題の事故は2012年7月19日の午後6時50分ごろ発生している。斑鳩町法隆寺東付近の国道25号(片側1車線の直線区間)を走行していた乗用車が道路左側の路外に逸脱。歩行者2人を次々にはね、そのまま道路沿いにある民家の塀に突っ込んだ。この事故で63歳の女性と33歳の男性が死亡している。

クルマを運転していた大和郡山市内に在住する23歳の男は酒気帯び状態。警察は道路交通法違反の現行犯で逮捕したが、後の調べでコンビニエンスストアで買ったビールを飲みながら運転しており、事故当時は居眠り状態だったことも判明。検察は自動車運転過失致死と道交法違反の罪で起訴していた。

25日に開かれた判決公判で、奈良地裁の今井輝幸裁判官は「被告は飲酒の影響で眠気を覚え、前方を見るのも困難な状況だったにもかかわらず運転を続けた」と指摘した。

その上で裁判官は事故直前のクルマの速度が60-70km/hだったことを認定。「危険性は相当に高く、結果も極めて重大だった」、「被害者の無念さは言語を絶する」として、被告に対して懲役5年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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