富士重吉永社長、米工場増強「為替に関わらず、一定比率は現地で生産」
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吉永社長は会見後、一部報道陣に対し「私はもともと中期的には円安論者だが、為替によって急に方針を変えたりはしない」とした上で、「アメリカのお客様にこれだけ買って頂いて、その多くを日本から持っていっているという構図になっている。全部現地で造る必要はないが、ある比率は現地で造る方向にしないといけない」と述べ、為替水準に関わらず米国での生産比率を引き上げる考えを示した。
さらに「アメリカのディーラーは、生産能力を拡充してくれればもっと売れると言っている。日本で拡充していると説明しても、中国で売れれば獲られてしまうという言い方もされる。だから、アメリカの能増をするということが、今度はディーラー側もショールームを造るというような具体的な動きにつながる。それを肌で感じているので、為替よりは実需として能増するという方が大きい」と解説した。
また「3月末までに決めたいと言っているのは、5月に全米ディーラー大会があるので、その時にスバルも(能増を)やると決めたから、お店を造ってというメッセージを伝えるため」とも述べた。
《小松哲也》