フォルクスワーゲングループのマルティン・ヴィンターコルン会長は1月14日、デトロイトモーターショー13のプレスカンファレンスに参加、その後他社ブースを見学した。中でも時間を割いたのはトヨタブースだった。
デトロイトモーターショー13において、トヨタは『プリウスPHV』や次世代燃料電池車のコンセプトモデル『FCV-R』など、パワートレインの異なる様々な車を出展、独自の技術をアピールした。
ヴィンターコルン会長の興味を特に惹いたのが同社の北米向け大型セダン『アバロン ハイブリッド』だった。同車の2013年モデルには、一部グレードに世界初のQiワイヤレス車載充電システムが搭載されていることが大きな特徴。
報道陣がヴィンターコルン会長に近づかないように、取り巻きが人の壁を作る厳戒態勢であったが、会長自ら運転席に乗り込み感触を確かめる姿が確認できた。
フォルクスワーゲングループは2012年の世界新車販売台数でトヨタ、GMに次ぐ第3位となることがほぼ決定している。巻き返しを図りたいフォルクスワーゲンの会長は、最大のライバルの動向が気になる様子だ。