日立化成は、北米における自動車用粉末冶金製品の生産能力を増強すると発表した。
同社は、需要拡大に対応するため、米国子会社Hitachi Powdered Metals(HPMA)の工場を増設するとともに、メキシコのグループ会社製造拠点の敷地内に粉末冶金製品の加工設備を導入し、供給体制を強化する。両工場は2014年秋より生産を開始する予定。
北米の自動車市場は、2009年を底に年10%を超える拡大を続けており、今後も堅調に推移することが見込まれている。また、日系の自動車メーカーおよびユニットメーカーは、円高対応として北米での部材現地調達の拡大を進めている。
特にメキシコにおいては、製造コストやFTAのメリットを生かした自動車および自動車部品の輸出が順調である上、国内需要も堅調に伸びており、今後も自動車生産台数の拡大が見込まれている。
このような背景から、日立化成は、粉末冶金製品事業を拡大する好機と判断し、北米における生産能力の増強を決定した。