【オートモーティブワールド13】EVデミオは「可変バルタイ」搭載?

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インバータの上に液冷のタンク
インバータの上に液冷のタンク 全 4 枚 拡大写真

安川電機は、EV用のモータをマツダと共同開発している。オートモーティブワールド13の会場では、そのEVデミオの実車を見ることができる。

【画像全4枚】

EVデミオに搭載されたモータは、低回転でのトルク特性のよいモータと高回転型のモータのトルク特性を併せ持っているという。通常、モータの出力やトルク特性はコイルの巻き数などで調整する。回転と同時に最大トルクを発生する電気モータといえど、最大トルクやトルクカーブにそれぞれ特性を持っている。モータにも高回転型、低回転型があるのだ。ちなみに、コイルの巻き数が多いほど低回転から大きなトルクを発生するがすぐに頭打ちとなる。

安川電機が開発した電子式巻線切替技術は、複数のモータ特性をひとつのモータで実現するため、コイルの途中にショートカットできる配線を加えてある。回転が上がってきたら、少ない巻き数のところでショートカットしてやれば、高回転型モータとなる。もちろん、この制御を実用とするためには、切り替え回路の制御とインバータによるトルクカーブの制御なども重要となる。

ちょっと強引だが、ガソリンエンジンなら可変バルブタイミング切り替えに相当する機構と思えばよいだろう。

安川電機では、この技術をマツダとともに自動車用のモータに応用し、デミオに搭載した。EVデミオはすでに100台ほど生産され、一般にはリース契約で利用することが可能だそうだ。リース料はおよそ月4万円程度とのことだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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