スバル吉永社長、中国市場「思ったより早く回復の兆しが」

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富士重工業・吉永泰之社長
富士重工業・吉永泰之社長 全 3 枚 拡大写真

富士重工業(スバル)の吉永泰之社長は1月15日の新春会見で、中国市場について「思ったよりも早く回復の兆しが現れている」と述べた。というのも、昨年12月のスバル車の販売が4857台と前年比20%増、前々年比5%減と予想を上回る数字だったからだ。

そのため、2013年の中国の販売計画を一昨年の実績5万7200台を上回る5万8000台に設定したものの、「6万台を狙いたい」と吉永社長は強気の姿勢を見せていた。その根拠となっているのがディーラー支援による体制強化と、『フォレスター』『XV』の販売拡大、そして『BRZ』の投入だ。どれも世界的に引っ張りだこになっている車種で、中国市場の回復が早まれば、それだけ計画に上積みできるというわけだ。

一方、中国での現地生産は全く進捗がない状況で、今考えると、それが負担にならず、かえってよかったのかもしれない。その分、販売に力を注げるからだ。12月の数字がよかったのも、さまざまな形で販売店の支援をおこなってきたことが大きいのだ。

「やはり販売あっての生産なので、いかに販売を増やしていくかが重要だと思う。まず現地での販売を増やし、それで現地から車が足りないので何とかしてくれと言われたら、現地生産を考えていく。それがいいのではないかと思う」と吉永社長は話す。

リスクがいろいろとある国では、着実に一歩一歩進んでいく。これが、富士重工にとって重要なのかもしれない。

《山田清志》

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