フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは1月9日、2012年の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数(ノックダウン生産分を含む)は296万5000台。前年比は16.5%減だった。
販売が減少した大きな要因が、信用不安が続く欧州市場での不振。PSAの2012年の欧州新車販売は、前年比8.6%のマイナス。地元フランスが前年比13.3%減、イタリアが20.9%減、スペインは14.9%減、ポルトガルが40%減となるなど、大幅に落ち込んだ。
その一方、世界販売に占める欧州市場以外の割合が拡大。PSAは2012年、中国で前年比9.2%増の44万2000台を販売。プジョーブランドに限れば、前年比24%増の21万6000台と大幅増を達成する。
また、ロシアでは2012年、前年比7.4%増の7万7300台を販売。PSAによると、2012年に投入したプジョー『408』『508』『4008』、シトロエン『C4エアクロス』『DS4』『DS5』が支持されたという。
PSAのフレデリック・サン・ジュール副社長は、「今後も欧州での新車販売の減少傾向は続くだろう。だからこそ、海外市場での成長が、今までになく求められている」と語っている。