NEDO和坂理事「洋上風力発電では日本がリードできる」

自動車 ビジネス 企業動向
NEDOの和坂貞雄理事
NEDOの和坂貞雄理事 全 3 枚 拡大写真

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の和坂貞雄理事は1月24日の洋上風力発電に関する説明会で、「この分野では日本がリードできる余地が大きい」と力強い口調で述べた。

【画像全3枚】

風力発電は陸上と洋上で行われているものがあり、陸上については現在、世界中ですでに233GW(ギガワット)の電力がつくられている。これは、原子力発電233基分に相当する。その多くが欧米で、日本はわずか2.5GW。全体の約100分の1という状況だ。

陸上風力発電の技術やノウハウは欧米のほうが上。ベスタス社(デンマーク)とGE社(米国)の2社で25%以上のシェアを誇っている。日本でトップの三菱重工業でさえ、2%という状況である。日本勢がこの分野で活路を見いだしていくのは困難といえる。

しかし、洋上風力発電となると、話が変わる。現在、世界的にはまだ原発4基分の4GWしか稼働していなく、勝負はこれから。技術的にも、洋上のほうが陸上よりも格段に難しいという。そのため、参入しない企業もある。

「われわれは7MW(メガワット)という世界最大のものを開発し、すでに製作して試運転もしている。洋上の場合は、日本に大きなポテンシャルがあると思う」と和坂理事。陸上では欧米勢の後塵を拝してきたが、洋上では日本の技術力を結集して、高いシェアを獲得していく考えだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. “変な”ジャパンモビリティショー2025、失望と希望…海外報道
  2. VW『ゴルフ』復権へ、Mk. 9は完全電動化! ところがエンジン搭載バージョンも?
  3. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
  4. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  5. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…土曜ニュースランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る