欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは1月25日、2014年第1四半期(1-3月)から、メキシコ工場でも、新型『ゴルフ』の生産を開始すると発表した。
新型ゴルフの生産を計画しているのは、フォルクスワーゲングループのメキシコ・プエブラ工場。同工場は、メキシコ最大の自動車工場であり、フォルクスワーゲングループにとっては最大規模の車両組み立て工場のひとつだ。現在、『ジェッタ』や『ザ・ビートル』などを生産しており、北米や南米、欧州などに輸出している。
フォルクスワーゲングループは1月15日、メキシコ中央部のグアナファト州シラオで新しいエンジン工場の開所式を行ったばかり。同工場では、年間33万基のエンジンを製造予定。フォルクスワーゲンの直噴ガソリンターボエンジン、「TSI」の最新世代ユニットを生産し、プエブラ工場などに出荷する。同工場で2014年から生産される新型ゴルフにも、搭載されることになる。
フォルクスワーゲングループは2018年までに、米国市場だけで年間100万台の新車販売を目指す。新型ゴルフは2014年前半、米国市場で発売される予定。メキシコ製の新型ゴルフは、北米と南米に出荷する計画だ。
フォルクスワーゲングループのHubert Waltl生産担当取締役は、「プエブラ工場は高い経済性と生産クオリティを備えた工場。メキシコは南北アメリカ市場向けの新型ゴルフを生産するのに、理想的な場所」と語っている。