スウェーデンの商用車大手、ボルボ(乗用車のボルボカーズとは別会社)は1月26日、中国の東風汽車集団股份有限公司(DFG)との間で、合弁会社を設立することで合意したと発表した。これにより、ボルボが世界最大の重型(ヘビーデューティ)トラックメーカーになるという。
日産自動車は1月26日、中国の合弁会社、東風汽車有限公司(DFL)の中・重型商用車事業部門と関連事業子会社を、合弁パートナーのDFGに譲渡することで合意したと発表。そして、今回同時にDFGは、ボルボとの間で、新たな合弁会社、東風商用車(DFCV)を設立した。
ボルボは、DFCVの全株式の45%を取得。これは、持ち分法によって連結決算に組み込まれる連結対象となる。ボルボは「これにより重型トラック分野において、世界最大のメーカーになる」と説明する。
ボルボの2011年の重型トラック世界販売台数は、およそ18万台。世界第三位だった。一方、DFGは2011年、世界で18万6000台の重型トラックを売り上げ、業界第二位。新会社に移行するDFCVが、このうちの14万2000台程度を占めていたことから、ボルボの18万台と合せると32万2000台規模となり、世界最大になるとの主張だ。
ボルボのオロフ・パーソン社長兼CEOは、「DFCVは2つの世界を結びつける最高の合弁会社。ボルボグループと東風汽車の地位を、さらに強固なものにするだろう」と述べている。