川崎重工4-12月期決算、車両事業が営業赤字に転落

船舶 企業動向

川崎重工業が発表した2012年4-12月期の連結決算は、経常利益が前年同期比45.8%減の314億4600万円と大幅減益となった。

売上高は同2.2%減の8858億9600万円と減収だった。船舶海洋や精密機械事業が低調だった。

収益では、車両事業が赤字に転落、精密機械事業の大幅減益で営業利益は同51.5%減の229億2000万円とほぼ半減した。当期純利益は同42.5%減の193億4300万円だった。

船舶海洋事業の受注高はLNG運搬船など4隻を受注し、前年同期から60億円増の429億円となった。連結売上高は、LNG船、LPG船といった液化ガス運搬船の建造量が増加した一方、ケープサイズのばら積船などの建造量が減少し、前年同期に比べ184億円減収の686億円だった。

営業利益は、売上高の減少があったものの、コスト削減や受注工事損失引当金の繰入が減少したことなどにより、前年同期比2億円増の44億円となった。

車両事業では連結受注高が台湾向け高速鉄道車両やシンガポール向け地下鉄車両の受注などにより、前年同期に比べ432億円増の931億円と倍増した。連結売上高は、海外向け売上が減少となったものの、JR各社向けの増加により、国内向けの売上が増加したことなどにより、前年同期並みの941億円だった。

営業損益は、海外プロジェクトに関する受注工事損失引当金の繰入などにより前年同期比54億円悪化し、5億円の営業赤字となった。

航空宇宙事業では、連結受注高が防衛省向けやボーイング向け777/787航空機分担製造品の受注が増加したことなどにより、前年同期比242億円増の1383億円となった。連結売上高は、C-2輸送機などの防衛省向けが増加したことに加えて、ボーイング向け777/787航空機分担製造品が増加したことなどにより、前年同期比272億円増の1658億円と大幅増収となった。

営業利益は、売上の増加やコスト削減などにより、前年同期から34億円増益の93億円だった。

モーターサイクル&エンジン事業では連結売上高が欧州向け二輪車販売が減少する一方で、米国向けやインドネシアを中心とする新興国向け二輪車の増加などにより、前年同期比45億円増収の1588億円となった。

営業損益は、売上の増加、収益性の向上により前年同期比25億円改善し、20億円の営業赤字となった。

通期業績見通しは修正した。売上高は1兆3000億円と前回見通しを据え置いたが、営業利益は精密機械事業で新興国建機市場向け油圧機器や半導体製造装置向けロボットの需要低迷が継続している影響がある一方、為替レートを見直したことで改善が見込まれることから、前回公表値から40億円増の400億円となる見通し。

経常利益、当期純利益は前回見通しを据え置いた。

《レスポンス編集部》

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