CPグループ、セブンイレブンのカンボジア進出を表明―プノンペン

エマージング・マーケット 東南アジア
CP All社のホームページ
CP All社のホームページ 全 3 枚 拡大写真

ロイター通信は先月30日、タイの大手コンビニエンスストア会社CP All社が、カンボジアでセブンイレブンを出店するためにライセンス取得を進めていることを報じた。カンボジアにおけるセブンイレブンの開店は2015年ごろになる見通しだ。

【画像全3枚】

Charoen Phokphan(CP)グループはタイ最大のコングロマリット(複合企業)であり、タイ国内においてセブンイレブンやケンタッキーフライドチキン、ピザハットなどを運営している。グループとしては農業分野や食料品の分野を中核事業とし、通信、不動産分野にも精力的に進出しており、8つの分野で事業を展開している。国際的には、ASEAN各国や中国などを中心に世界13カ国に進出しており、ロンドン証券取引所上場企業にもなっている。

先月30日、CPグループ傘下のCP All社はバンコクにて、同社の中国及び近隣諸国への進出計画を発表した。CP All社は現在、タイ国内にセブンイレブンを約7370店舗構えており、日本、米国に次ぐ第3位の店舗保有数を誇っている。今後は国内外での店舗展開を活性化する見通しで、2018年までに10000店舗まで拡大する計画である。今回の発表の中ではカンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)への進出も表明し、2015年に控えたASEAN共同体の設立時期に向けて計画を進めていく予定だという。

今回の発表を受けてプノンペンのコンビニエンスストア各社の反応はどうだろうか。ペンシルスーパーのゼネラルマネージャー、スヴァイ・ソバナ・ラタナ氏は「セブンイレブンがプノンペンに進出してきても、経営上の懸念はさほどない。プノンペンのマーケットはまだまだ小さいが、現状他国の都市に比べればコンビ二の店舗数は少なく、競合他社が現れてもすぐに需要を上回るようなことはないだろう。」と予測している。一方、キウイマートの経営者ブット・リー・ブンソン氏は「セブンイレブンの進出は当社にとって思わしくない出来事である。プノンペンにおけるセブンイレブンの成長速度は驚異的なものであるだろう。」と危機感をあらわにした。

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱『デリカミニ』新型を発売、受注は1万台超え…「DELIMARU Package」を7割が選択
  3. ホンダのアドベンチャー・スクーター『ADV160』とその実力は?…10月のモーターサイクル記事ベスト5
  4. 次期『コペン』はFR駆動に、ダイハツ「K-OPEN」初公開…ジャパンモビリティショー2025
  5. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  6. もう1台の次期『コペン』、「K-OPENランニングプロト」はホイールベースが違う…ジャパンモビリティショー2025
  7. 「新時代が来た」日産『エルグランド』に新型登場!…アルファードの対抗馬となるか、注目集まる
  8. 日産『エルグランド』新型、第3世代e-POWERで威風堂々のプレミアムミニバンに…ジャパンモビリティショー2025
  9. 日産の大型SUV『パトロール』、2027年に日本発売へ…ジャパンモビリティショー2025
  10. ASF、新型EV軽トラックを初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る