タイのアユタヤ銀行、「日本の金融機関の出資歓迎」

エマージング・マーケット 東南アジア

【タイ】タイの準大手行、アユタヤ銀行(クルンシーグループ)のフィリップ・タン社長は30日の記者会見で、同行株の25・3%を保有する米ゼネラル・エレクトリック(GE)が持ち株売却に向け、日本の金融機関など3、4社と交渉していることを認めた。タン社長は「日本の金融機関が当行の株主になれば、タイの日系企業の顧客が増える」として、売却先が日本の金融機関になることに期待を示した。

 タイでは数千社の日系企業が活動し、タイ経済の牽引車となっている。タイの銀行では最大手のバンコック銀行と大手のカシコン銀行が日系顧客の取り込みに力を入れ、アユタヤ銀行は出遅れている。

 GEは2007年にアユタヤ銀行に出資。昨年9月、同行株の7・6%を売却し、出資比率を25・3%に引き下げた。

 アユタヤ銀行は1945年設立で、タイでテレビ局などを経営するラタナラック財閥が約25%出資している。2012年の最終利益は前年比58%増の147億バーツ。2012年末時点の貸出残高8300億バーツ(約2・5兆円)、不良債権比率2・4%、資産総額1兆700億バーツ。支店数601。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  6. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  7. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  8. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  9. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
  10. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る