エアバス、次世代機の開発にダッソー・システムズのシミュレーション・アプリを採用

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ダッソー・システムズは、エアバスと戦略的開発パートナーシップを拡大することで合意したと発表した。

エアバスの「A350-900」をはじめとする次世代航空機の構造解析、バーチャル・シミュレーションに、ダッソーの3Dエクスペリエンス・プラットフォームを採用する。

航空機構造の強度や性能を高い精度で予測するエアバスのADVANSプログラムは、ダッソーの3Dエクスペリエンス・プラットフォーム上のリアリスティック・シミュレーション・アプリケーション(SIMULIA)の高度な非線形動的解析機能を適用したシミュレーション手法を基盤としている。これによって設計の初期段階やコストがかかる実機実験を実施する前に、精度の良い非線形解析を行うことで、時間とコストを削減しながら、より高い設計品質を確保することができる。

エアバスの設計者やエンジニアは、ダッソーの「CATIA」アプリで設計した同社の航空機モデルを活用し、大規模なシミュレーションモデルを作成する。その後、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)クラスターを使ってSIMULIA Abaqusによるフルスケールの非線形構造のシミュレーションを短期間で実行する。

今回、両社は、フルスケールの航空機設計案を、一晩で検証するための高性能計算と物理特性を考慮したシミュレーション・アプリケーションを開発する。これによってユーザーは、3Dエクスペリエンス・プラットフォームによって、短期間に、物理的な実験を実施するよりも前に、航空機設計の物理性能を現実に極めて近い形で経験することが可能となる。

SIMULIAアプリケーションは、シミュレーションを担当するユーザーが、近似の線形解析から、より精度の高い非線形シミュレーション技術への移行を実現する。設計サイクルの初期段階で、現実に沿った構造的な性能を、より詳細に把握できるようになると、している。

《レスポンス編集部》

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