パナソニック、ニッケル水素電池アイドルストップ…エンジンルーム内搭載

エコカー 燃費
パナソニックグループ エナジー社・川瀬龍二氏
パナソニックグループ エナジー社・川瀬龍二氏 全 4 枚 拡大写真

パナソニックグループ エナジー社は既存のハイブリッド車(HV)用ニッケル水素電池を活用したアイドリングストップ向けエネルギー回生システムを開発した。開発責任者の川瀬龍二氏は、これまでなかったエンジンルーム内への搭載が技術開発のポイントと語る。

川瀬氏は「車載用鉛蓄電池のほとんどがエンジンルームに載っているので、あまり離れたところに置くと配線の接続抵抗やコストの問題がある。このため、これまでHV用のニッケル水素電池ではなかったエンジンルーム内への搭載を実現することが必要になる」と指摘。

しかし「エンジンルームは高温で、鉛蓄電池もそうだが温度が高くなればなるほど電池は痛みやすくなり、早く寿命を迎える。高温域でも電池の特性を発揮できて、順調寿命が保てるように技術を付加した」という。

「具体的には電解液の中に添加剤を混合することによって高い温度になっても十分な放電容量を取り出せるようにした。従来HV用の場合60度くらいまでを条件としていたが、鉛蓄電池同じ75度までの高温域でも使えるよう開発した」としている。

この技術は既存のHV用ニッケル水素電池に対しても「上位互換という形で必然的にやっていく」と川瀬氏は語る。

《小松哲也》

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