ホンダ、スチールとアルミの結合技術を新開発…量産車への適用は世界初

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ホンダ、スチールとアルミの結合技術
ホンダ、スチールとアルミの結合技術 全 4 枚 拡大写真

ホンダは、スチールとアルミを結合する技術を新開発、従来スチール製だったドアのアウターパネル部分にアルミを採用。同技術を米国で3月に発売する北米仕様のアキュラ新型『RLX』に採用し、順次拡大を目指す。

スチールとアルミという異種金属を結合するには、異材を結合する技術だけでなく、さび(電食)防止や膨張率の違いによる熱変形を防止する技術を同時に確立する必要がある。

今回ホンダは、異材結合と電食防止、熱変形抑制の3技術を新開発。ドアパネルの一部にアルミの採用を可能とした。

異材結合技術では、スチールパネルとアルミパネルを重ね合わせて2段階に曲げる(ヘミングする)「3Dロックシーム」構造を採用。電食防止技術では、インナーパネルに高防食性鋼板を適用するとともに、接着剤を確実に充填可能な形状に変更。熱変形抑制技術では、低弾性接着剤の適用と3Dロックシームの位置を最適化した。

また、同技術は、従来のスチール製のドアパネル接合の際に行われているスポット溶接の工数を削減するだけでなく、結合のための専用工程を増やすことなく既存の生産ラインのまま対応が可能というメリットもある。

これにより、従来のスチール製ドアパネルに対し約17%の軽量化を達成し、燃費や動力性能の向上に寄与するとともに、車体外側が軽くなり重心が車体中心に集中することによって操縦安定性の向上にも貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

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