住友化学と日立金属、排出ガス浄化用フィルターに関する事業提携の検討開始

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住友化学と日立金属は、新しいタイプの排出ガス浄化用フィルター「パティキュレート・フィルター」を開発、事業提携の検討を開始することで基本合意した。

住友化学は2009年、自動車など内燃機関から排出されるススの限界堆積量や耐熱衝撃性に優れた、チタン酸アルミニウム製の「パティキュレート・フィルター」を開発。2011年には、愛媛工場でマザープラントを建設、2013年後半にはポーランドで量産を開始する予定で、事業化に向けた取り組みを進めている。

一方、日立金属は2003年、高気孔率大型一体成形構造のコーディエライト製の「パティキュレート・フィルター」の開発、量産を開始して以来、国内大手商用車メーカー向けに安定供給してきた実績を持つ。さらに独自の細孔制御技術を駆使し、高性能化・高機能化を目的とした材料開発を行っている。

近年、内燃機関の排出ガスに含まれる粒子状物質に関する規制が、欧州、日本、米国をはじめ世界的に強化されつつある。今後、市場ニーズは一段と高まると予測されている。両社は、2012年夏から、パティキュレート・フィルターの新製品を共同開発。今回、実用化のめどが立ったことから、開発品に関する事業提携の検討を開始することで合意した。

今回開発した「パティキュレート・フィルター」は、粒子状物質の捕集効率が高く、同時に圧力損失も低いことが特長で、燃費性能の向上への貢献を期待することができる。

今後は、両社で新たに開発した「パティキュレート・フィルター」の性能をさらに高めていくとともに、試作ラインを共同で設置し、量産化の検討を開始。また、2013年度末をめどに最終合意することを目指して、事業提携の協議を進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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