新日鉄住金マテリアルズ、二次電池用樹脂フイルムラミネートステンレス箔などを量産

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二次電池外装材用樹脂フイルムラミネートステンレス箔「ラミネライト」
二次電池外装材用樹脂フイルムラミネートステンレス箔「ラミネライト」 全 2 枚 拡大写真

新日鉄住金グループの新素材事業を担う新日鉄住金マテリアルズは、リチウムイオン二次電池などの二次電池用外装材として、樹脂フイルムラミネートステンレス箔「ラミネライト」の本格量産を開始した。また、集電体用途として高強度極薄圧延ステンレス箔を新たに商品化した。

ラミネライトは、高精度箔製造技術により製造したステンレス箔をベース部材として使用し、樹脂フィルムラミネートを施したもの。従来のアルミ箔をベースにしたものに比べ、強度や剛性が高く、化学的にも非常に安定している。そのため、突き刺しや疵付きに対して強く、二次電池の安全性や信頼性を大幅に向上することができる。また、内圧変化による電池の膨れを、従来のアルミ箔の3分の1程度に抑えることができるため、二次電池の長寿命化・小型化にも貢献する。

商品ラインナップは、ステンレス箔15マイクロメートル、総厚み51マイクロメートルの極薄版から、より高強度・高剛性な総厚み212マイクロメートルまで対応する。超小型・薄型品から中大型品までのさまざまな二次電池に使用可能。

集電体用極薄ステンレス箔は、電気自動車やスマートフォンなど高容量の活物質にも対応可能な機械的特性を有する、厚み10マイクロメートルのステンレス箔。従来の銅箔やアルミ箔に比べ、幅広い電圧範囲で安定的であるため正極・負極両方に適用可能である上に、過放電に強い二次電池を実現する。また、従来の材料に比べて耐熱性に優れるため、高強度ステンレス箔の集電体への適用は、二次電池の安全性や信頼性の大幅な向上、および電池の高容量化、長寿命化に大きく貢献する。

なお、これらの製品は、2月27日から3月1日まで東京ビッグサイトで行われる、第4回国際二次電池展~バッテリージャパン~に出展する予定。

《村尾純司@DAYS》

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