ロゼッタ宇宙船が撮影した小惑星「ステインズ」に新たな事実
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このロゼッタの広角カメラによって撮影されたイメージは、直径5kmの小惑星から800kmの距離をおいて通過した時のもので、後にアマチュア天文学者によって処理されたことで、元のデータでは見ることのできなかった特徴が明らかにされている。
一つの驚くべき特徴は、大きな口を開いている南極(イメージでは上)にある穴だ。「ダイアモンド」と名付けられた最も大きなインパクト・クレーターは2kmの幅と、およそ300mの深さを持つ。また中央にある円形のクレーターは「トパーズ」と呼ばれ、650mの幅と80mの深さを持つ。
ロゼッタ宇宙船は2010年7月に小惑星ルテティアを通り過ぎ、現在は宇宙空間での休止状態に入っている。宇宙船は2014年1月20日に再起動し、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星と同年5月にランデブーする予定である。そしてその数ヵ月後にフィラエ・プローブが離脱して、初のコントロールされた着陸を彗星に行うことになっている。
《河村兵衛》