関東運輸局が1月、管内において外国船舶監督(PSC:ポートステートコントロール) を実施した外国船舶79隻のうち、重大な欠陥として是正終了まで出港を差し止める処分を行った船舶は4隻だった。
関東運輸局では、船舶の安全運航と海洋環境の保全の観点から管内の港に入港する外国船舶に対して構造・設備の状態、船員の資格等が関係する国際条約の基準に適合しているかを検査する、外国船舶監督を実施している。
欠陥を指摘された船舶は、いずれも3000トン未満の貨物船で、カンボジア船籍が2隻、ツバル船籍1隻、パナマ船籍が1隻で、各々の欠陥内容は、「衝突隔壁の腐食孔、船橋からの推進機関遠隔制御装置の故障、船首倉庫内の錨鎖管に腐食孔、非常用発電機室床面の甲板が防火構造になっていない」となっていた。
いずれも重大事故につながる欠陥と断定しての、運輸局の処断。